マットレスの種類を中材別に徹底比較|メリット・デメリットと失敗しない選び方
睡眠の質は、マットレスの「中材(素材や構造)」によって大きく左右されます。
しかし、種類が多くどれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、主要なマットレスの種類とその特徴、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。
マットレスの種類は大きく2系統に分けられる
マットレスの中材は、金属製のバネで体を支える「コイル系」と、ウレタンや樹脂などの弾力素材で体を支える「ノンコイル系」の2系統に大きく分けることができます。
これらをさらに細かく分類すると、代表的な中材は以下の8種類になります。
マットレスの種類(中材)別の一覧比較表
まずは、それぞれの特徴を一覧で比較してみましょう。
| 中材の種類 | 寝心地の硬さ | 体圧分散性 | 通気性 | 耐久性 | 価格帯 | このような方におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ポケットコイル | 普通〜やや硬め | ◎ | ◯ | ◎ | 中〜高 | 二人以上で寝る方・体圧分散性を重視する方 |
| ボンネルコイル | 硬め | △ | ◎ | ◎ | 低〜中 | 硬めの寝心地を好む方・予算を抑えたい方 |
| 高反発ウレタン | やや硬め〜硬め | ◯ | △ | ◯※ | 低〜中 | 寝返りをスムーズに打ちたい方 |
| 低反発ウレタン | 柔らかめ | ◎ | △ | ◯※ | 低〜中 | 包み込まれるフィット感が好きな方 |
| 高弾性ウレタン | 柔らかめ〜普通 | ◯ | △ | ◎ | 高 | 柔らかさと寝返りのしやすさを両立したい方 |
| ファイバー | 硬め | ◯ | ◎ | ◯ | 中〜高 | 清潔さを重視する方(水洗い可能) |
| ラテックス | もっちり | ◎ | △ | ◎ | 高 | 独自の弾力性を求める方・長持ちさせたい方 |
| ウォーター | 柔らかめ〜普通 | ◎ | ◯ | ◯ | 高 | 高い体圧分散性を求める方 |
※ウレタン系の耐久性は「密度(品質)」によって変動します。
1. コイルマットレス(スプリング系)の特徴
金属製のバネ(コイル)で体を支える、耐久性に優れた構造です。
① ポケットコイルマットレス
コイルが一つずつ独立した袋に入っており、「点」で体を支える構造です。
- メリット: 体の凹凸に合わせて沈み込むため体圧分散性に優れ、二人で寝ても振動が隣に伝わりにくいです。
- デメリット: コイルが密着しているため通気性がやや劣り、価格が高額になりやすいです。
② ボンネルコイルマットレス
コイル同士が縦横に連結されており、「面」で体を支える構造です。
- メリット: 畳に布団を敷いたようなしっかりとした寝心地です。
内部が空洞のため通気性が抜群で、比較的安価です。
- デメリット: 横揺れやきしみ音が響きやすく、複数人での使用には不向きです。
2. ノンコイルマットレス(素材系)の特徴
ウレタンや樹脂、天然素材を活かした、多様な寝心地が特徴のマットレスです。
③ 高反発ウレタンマットレス
押し返す力が強く、体の沈み込みを抑えるウレタン素材です。
- メリット: 反発力が高いため寝返りが非常にスムーズです。
自然な寝姿勢を保ちやすく、腰への負担軽減が期待できます。 - デメリット: 熱がこもりやすく、冬場は気温の低下によって素材が少し硬くなる特性があります。
④ 低反発ウレタンマットレス
衝撃吸収性に優れ、体の形に合わせてゆっくりと沈み込む素材です。
- メリット: 体のラインに心地よくフィットし、包み込まれるような心地よさがあります。
- デメリット: 体が深く沈み込むため寝返りに筋力が必要となり、通気性も低めです。
💡 失敗しないウレタン選びの専門知識
ウレタンマットレスを選ぶ際は、以下の2つの数値をチェックすると失敗しません。
- 密度(単位:D): マットレスの「寿命(耐久性)」を表します。
30D以上で耐久性が高い傾向があります(20D前後はヘタりやすいので注意)。- 硬さ(単位:N=ニュートン): 数値が大きいほど硬くなります。
一般的な目安として女性や小柄な方は100N前後、標準体型の方は140N前後、がっちり体型の方は170N以上が目安です。
⑤ 高弾性ウレタンマットレス
低反発のフィット感と、高反発の寝返りのしやすさを併せ持つウレタンです。
- メリット: 適度に優しく沈み込みながらも、お尻や腰はしっかり支えてくれる絶妙なバランスが魅力です。
- デメリット: 質の高いウレタンを使用しているため、他のウレタンに比べて価格が高く、重量もあります。
⑥ ファイバーマットレス
ポリエチレンなどの樹脂繊維を網目状に編み込んだ素材です。
- メリット: ほぼ空気の層でできているため非常に高い通気性があります。
中材までシャワーで丸洗いが可能です。 - デメリット: 寝心地が硬めで、熱に弱いため電気毛布などの使用に制限があります。
⑦ ラテックスマットレス
天然ゴムを原料とした、天然由来の発泡素材です。
- メリット: 柔らかさと高い反発力を兼ね備えた独特のもっちりとした弾力。
防ダニ性や抗菌性が期待できます。 - デメリット: ゴム特有の臭いがあり、ゴムアレルギーの方は使用できません。
また、重量があるため、持ち運びはやや大変です。
3. 特殊マットレスの特徴
⑧ ウォーターマットレス(ウォーターベッド)
バッグに注入した「水」の浮力を利用して体を支える構造です。
- メリット: 水が体のラインに合わせて隙間なく形を変えるため、体への圧迫感が非常に少ないのが特徴です。まるで水に浮いているような心地よさを味わえます。
- デメリット: 水を入れるため重量が数百キロに達する場合があり、事前に床の耐荷重の確認が必要です。
また、定期的な防腐剤の注入など、メンテナンスの手間とコストがかかります。
【新トレンド】複数の中材を組み合わせた「多層構造」
近年では、単一の素材だけでなく、「上層はフィット感のある低反発ウレタン、下層はしっかり支えるポケットコイル」のように、異なる中材を組み合わせたハイブリッド型(多層構造)のマットレスも一般的になっています。
それぞれの素材の“いいとこ取り”ができるため、選択肢の一つとしておすすめです。
失敗しないマットレスの選び方:3つの基準
-
寝姿勢と体型で選ぶ
- がっちり体型・仰向け寝:高反発ウレタン・ボンネルコイル
- 小柄な方・横向き寝:ポケットコイル・低反発ウレタン
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設置環境で選ぶ
- ベッドフレーム用:ポケットコイル・ボンネルコイル
- 直置き・収納重視:ウレタン・ファイバー(三つ折りなど)
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衛生面・手入れのしやすさで選ぶ
- 手軽さ・清潔さ重視:ファイバー(丸洗い可)
- 高い体圧分散性を重視:ウォーター(メンテナンスが必要)
まとめ
マットレスの中材にはそれぞれ異なる個性があります。
トレンドや価格だけで選ぶのではなく、ご自身の体型、寝姿勢、そして部屋の環境にマッチしているかが最も重要です。
本記事を参考に、あなたに合ったマットレスを見つけてください。
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