【黒柿とは】
黒柿とは長い年月を経た柿の木の中でも、数千本に一本とも言われるほど限られた確率でしか現れない黒い縞模様を持つ特別な木材のことを言います。
その模様は成長過程で自然に生まれるもので、人工的に再現することはできません。
産地や樹齢、育った環境によって表情は大きく異なり【同じものは二つと存在しない】まさに一点物の素材です。
【古来より特別な場で使われてきた木】
その希少性と美しさから、黒柿は古くより限られた用途で大切に扱われてきました。
奈良時代を今に伝える正倉院では、東大寺の儀式で使われたとされる供物台や厨子(ずし)などの工芸品に黒柿が用いられている例が知られています。
それらは仏前や儀式といった特別な場のために用いられた品々です。
つまり黒柿は、日常のための使われていた木ではなく「選ばれた場で使われてきた素材」として受け継がれてきました。
その価値は時代を超え、茶の湯の道具や調度品・床柱など、限られた世界で重宝されてきたのです。 (奈良国立博物館「正倉院展」資料より)
【現代に受け継がれる黒柿の価値】
黒柿は現代においても、その希少性と美しさから限られた分野で大切に使われ続けています。
例えば、器や茶道具・工芸品など、素材そのものの美しさが求められる世界において黒柿は今もなお高く評価されています。
とりわけ木工の盛んな地域では、熟練の職人たちによって選び抜かれた材が一点一点丁寧に作品へと仕立てられています。
しかし、その流通量は消して多くなく、良質な黒柿に出会える機会は限られています。
だからこそ黒柿は今もなお ー 知る人ぞ知る銘木 ー として扱われているのです。

【孔雀杢という、さらに希少な表情】
黒柿の中でも、とりわけ価値が高いとされるのが「孔雀杢(くじゃくもく)」と呼ばれる木目です。
その名の通り孔雀の羽のような美しい斑紋が現れるのが特徴で、見る角度や光によって表情を変え、空間に深い奥行きを与えます。
ー まるで自然が描いた一枚の絵画のよう ー
そう称されるほどの美しさを持ちながら、この孔雀杢は限られた黒柿にのみ見られる極めて希少なものです。

298,000 円(税込み)
本品は、そうした黒柿の中から木目の美しさにこだわって選定された材を使用しています。
仕上げには漆塗りを施し、深みのある艶がその表情をより一層引き立てます。
自然が生み出した表情を活かし、座卓として仕上げています。その存在感は、写真だけでは伝わりません。
ぜひ店頭にて、実物をご体感ください。
※掲載写真は実物を撮影したものですが、背景はイメージ合成を含みます。設置環境により見え方が異なる場合がございます。